介護・福祉に関する資格8つを紹介します。
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高齢化社会に伴い、介護・福祉に関する社会的なニーズは増加しています。
様々な資格があるなか、利用者である私達は全て把握しているでしょうか?
下記では、最新の関連する資格を説明していきたいと思います。
国家資格
介護福祉士【ケアワーカー(CW)】
福祉系3代国家資格のうちの1つ。
他に、社会福祉士、精神保健福祉士があります。
現在、介護の上級資格であり、唯一の国家資格です。
実務経験3年で試験に合格すれば資格を取得できるので、
従事者なら比較的容易に目指せる資格です。
しかし、要求される仕事、役割が年々増加しているにも関わらず、
下位資格の介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)と、実務面では現状同じような仕事の為、
資格手当は支給されるが、資格に見合った手当かどうかは疑問に思います。
介護福祉士としての実務経験があると、その後のステップアップに繋がりますので、
受験資格のある従事者は是非とも取得してもらいたい資格です。
社会福祉士【ソーシャルワーカー(SW)】
身体や精神に障害がある人、日常生活に支援が必要な人などの相談に応じ、福祉の専門的な支援をする国家資格です。
主な仕事は、病院で医療ソーシャルワーカー、地域包括支援センターでの相談業務、障害者福祉施設、スクールソーシャルワーカーなどです。
支援が必要な人にの相談に応じ、、助言、指導、福祉サービスを提供し、
医師その他の保健医療サービスへの関係者に連絡及び調整その他の援助が職務内容です。
大学を卒業した方であれば、その後、通信制の専門学校1年以上(実質2年)で受験資格が得られますので、
学校で実習はありますが、実務経験無しで受験資格が得られますので、こちらも比較的容易に目指せる資格です。
精神保健福祉士【精神科ソーシャルワーカー(PSW)】
精神障害者に対する相談援助などの社会福祉業務に携わる人の国家資格です。
社会福祉士と似たような職務内容ですが、
サポートする対象が、総合失調症や認知症、アスペルガー症候群など、
精神に何らかの病気や障害を持つ人の相談援助が主になります。
社会福祉士のように、通信制の専門学校1年以上(実質2年)でも受験資格が得られますが、
社会福祉士の資格があれば、短期養成施設後に受験資格が得られ、試験も共通科目が免除されます。
介護保険法における研修、資格
介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)
介護職の入り口に位置する研修です。
以前はホームヘルパー1級を取得する為に必要でしたが、
資格が無くても施設等での介護の仕事が出来るため、
訪問介護がしたいという方以外には特に必要がない資格です。
しかしながら、介護の基本技術、考え等が学べますので、
家族の介護をされる方にはおすすめしたい研修です。
実務者研修(旧 介護職員基礎研修及びホームヘルパー1級)
介護職のより質の高い介護サービスを提供する為に、実践的な技術と知識が習得できます。
また、訪問介護サービス施設で在籍が義務付けられているサービス提供責任者になる事ができ、
介護福祉士の国家試験で実技が免除にもなります。
実務経験無しでも受講できる為、これから介護の仕事を始める方は、
介護職員初任者研修よりも先に受講をおすすめします。
福祉用具専門相談員
介護保険制度では福祉用具貸与が保険給付の対象となっているため、
指定居宅サービスとして福祉用具貸与事業を行う場合、
各事業所に2名以上の専門相談員を配置することが定められているとされています。
車椅子や介護ベッドなどのレンタルや販売で必要な資格です。
以前はホームヘルパー1級保持でも福祉用具専門相談員の業務はできましたが、改正の為、
2016年4月から、相談員としての業務が出来なくなりました。
職務に関して、営業スキルは必要とされますが、
施設等で直接的な介護職よりも職務時間が安定してると思われます。
また、「福祉用具供給事業従業者研修」修了後5年以内に、
「福祉用具供給事業従事者現任研修」を終了し、
その後、福祉用具の現場において
「相談援助業務」を5年以上行えば、、
ケアマネージャー(介護支援専門員)になる為の
「介護支援専門員実務研修受講試験」の受験資格を得ることが出来る為、
ケアマネを目指す別ルートとしてもおすすめです。
民間資格
福祉住環境コーディネーター
高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を整備するためのコーディネート(調整役)であるとされています。
2級を取得すると、介護保険を利用した住宅改修を行った際の必要書類である
「住宅改修が必要な理由書」を作成することが認められています。
単体では就職に有利な資格とはいえませんが、
他の資格と組み合わせることにより、発揮される資格ともいえます。
1級の合格率は異常に低く(2005年で1.4%)、2級でも職務に影響はありませんので、
とりあえず2級取得を目標にしたい資格です。
その他
社会福祉主事
社会福祉主事の職務は、生活保護法、児童福祉法、母子及び父子並びに寡婦福祉法、
老人福祉法、身体障害者福祉法及び知的障害者福祉法に定める援護、
育成又は更生の措置に関する事務を行うことであるとされています。
社会福祉士と似たような仕事ですが、
大学の指定の3科目を修め、卒業された方は任用資格が得られますので、
大学生の方は、取得できれば取得した方がいい資格です。
社会福祉士の資格があれば、必要のない資格ですが、
大卒の方でしたら、放送大学等の通信制の大学で改めて編入し、3科目を修めるだけなので、
費用も安く、任用資格が得られます。
卒業をしないといけないのが、不必要な制度だとは思いますが、現状は卒業までの時間だけが掛かってしまう為、
緩和を期待したいところです。
まとめ
このように様々な職種、資格があります。
介護職において、社会的イメージでは「食事、排泄、入浴介助」ばかりが定着していますが、実際の内容はもっと複雑です。
複雑すぎて合理化ができていないようにも感じますが、
誰かがやらなければならない必要な仕事でもあります。
介護保険制度も2000年に始まったばかりで、未だ試行削除の状況ですが、
毎年の改正、改定により、利用者、従事者に希望がもてるようになってもらいたいものです。